マック店員が一番好きな「ジューシーチキンフィレオ赤とうがらし」の歴史を振り返ってみる

昔のメニュー

マック店員同士でよくする会話が、「マックの歴代商品の中で何が一番好き?」というものだが、ここで常にランキング上位に上がってくるのが表題の「ジューシーチキンフィレオ赤とうがらし」である。

かくいう私も、歴代のマック商品の中でぶっちぎりにジューシーチキンフィレオが好きだ。

本記事では、そんなジューシーチキンフィレオ赤とうがらしについて、存分に魅力を語ってみよう。

ジューシーチキンフィレオは2012年にレギュラーメニュー化

ジューシーチキンフィレオ赤とうがらしは2012年5月18日にレギュラーメニューとなった。
元々は期間限定で販売していたが、それをレギュラーメニュー化したのだ。
(初登場は2008年だったはず)


参考:ニュースリリース2012.05.17

期間限定ではなく、レギュラーメニューが発表されるのはマクドナルドにとってかなり珍しいことである。
なぜなら、レギュラーメニューに抜擢されるということは、短期的ではなく、長期的に売れなければいけないからだ。

その重役をジューシーチキンフィレオに背負わせたということは、マクドナルドはそれだけこのジューシーチキンフィレオに自信があったということを指し示す。

当時、高校生クルーだった私は試食でジューシーチキンフィレオを食べさせていただき、そのうまさに歓喜した。

肉の柔らかさが通常のチキンフィレオと全然違う!
その名に恥じぬジューシーさ!
程よい辛さに、マッチするレタスとスイートレモンソース!

マクドナルドが満を辞して送り出したバーガーなだけあって、マジでうまい。

こうして私はジューシーチキンフィレオの魅力に取り憑かれ、バイトが休みの日もわざわざジューシーチキンフィレオを買いにマックに行くくらいハマってしまった。
このジューシーさは、半端ではないと。

ジューシーチキンフィレオは、「チキンフィレオ」と「シャカシャカチキン」に使われてる肉の、もも肉の部位を使っている。
だから、通常のチキンフィレオにはない柔らかさがあるのだろう。

ジューシーチキンフィレオ再登場は9年後の2021年

凄まじきポテンシャルを持ったジューシーチキンフィレオは、「良いものは売れる」という市場原理に基づき売れに売れた。
だが、突如レギュラーメニューから姿を消した。

いつメニューから消えたのかは私もよく覚えてないが、わりと突然なんの前触れもなくいなくなった記憶がある。

従業員人気が高い商品であったため、クルーたちから惜しまれる声があったと記憶している。

こうした突然の事態に多くのジューシーチキンフィレオファンは困惑し、仕方なくシャカチキにレッドペッパーをかけて、エセジューシーチキンで凌ぐという、残念な代替手段を敢行するに至った。が、その心は虚しい。チキンフィレオはどこまでいってもチキンフィレオなのだから、あのジューシーさは程遠い。
シャカチキの肉はそこまで柔らかくないんだよね・・・。

悲しき、虚しき、ジューシーチキンフィレオ消失事件。

我々はこの突然の事件に深く傷ついたわけだが、2021年6月、突如として再びジューシーチキンフィレオは復活する。

2021年は日本マクドナルド誕生から50年目となる節目の年だ。
これはもう何か大きなプロモーションをやらねばならないだろう。
そこで白羽の矢が立ったのが、ジューシーチキンフィレオ。


参考:日本マクドナルド創業50周年キャンペーン 第1弾!

ジューシーチキンフィレオ難民はこのキャンペーンに大歓喜する。
ようやくかと。どれだけ待たせるのかと。俺らが食いたいのはチキンタツタじゃねーんだよと。

かくいう私も2021年はマック店員として最後の年だったので、従業員割引をここぞとばかりに使い倒して食いまくった。
その味は当時のジューシーチキンフィレオと全く変わらず、相変わらずのうまさだった。
なんだろう、この9年越しに初恋の人に会ったような感覚は。

なぜジューシーチキンフィレオはレギュラーメニューにならないのか?

ジューシーチキンフィレオは美味しい。
従業員人気も高ければ、顧客人気も高い商品だった。
だが、なぜか現在はレギュラーメニューから外され、「あの人は今」的な扱いを受けている。

大して人気のないエッグチーズバーガーやフィレオフィッシュが、我が物顔でレギュラーの座に君臨しているというのに、大人気のジューシーチキンフィレオだけかような迫害を受けてるこの現状は、いささか理不尽だ。

全力で抗議したいところではあるが、今の私はもはやマクドナルドとはなんの関係もないのでどうしようもない。

なぜ、ジューシーチキンフィレオがレギュラーメニューにならないのかという疑問に対しては、以下の2つの可能性が考えられる。

・実はそこまで売れてなかった
・原材料の安定供給が難しかった

人間の記憶とは、案外あてにならないものなのだ。

とどのつまり、私はジューシーチキンフィレオはめちゃくちゃ売れている商品だと記憶していたが、その記憶は自分の都合の良いように改ざんされた可能性があり、実際はそんな売れていなかったのではないかと。

そう考えれば、ジューシーチキンフィレオをレギュラーメニューにしないのも納得だ。
だって大して売れてないのだから。

もう一つの可能性は、「原材料の安定供給が難しかった」だ。

日本マクドナルドは、全国に2900店舗存在する巨大なフランチャイズチェーンである。
この2900店舗に原材料を安定供給しようと思えば、サプライヤーに大きな負担をかけることになる。

供給しやすい原材料であればいいが、たまたまジューシーチキンフィレオの肉は安定供給が難しかたったため、あえなくやむなくレギュラー化を断念したのかもしれない。

マクドナルドの内情をまるで知らない私としては、このような推論しかできない。

おわりに

マクドナルド定番の期間限定商品は、「月見」と「チキンタツタ」であるが、ここにジューシーチキンフィレオを加えてもいいのではないかと思う。
それだけのポテンシャルがある商品なのだから。

マクドナルドの株を大量取得し、株主総会でそのような提案をしたいところではあるが、私にそんな資金力があるはずもなく、ただただ天に祈ることしかできない。

また、食べたいなあ、ジューシーチキンフィレオ赤とうがらし・・・。

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