マクドナルドのマネージャーの仕事内容は?元マック店員が激白してみる

マネージャー

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私はマクドナルドで長いことスイングマネージャーをやっていたので、マクドナルドのマネージャー業務については誰よりも詳しいです。

しかし、一般人からすれば、マックのマネージャーはよくわからないものだと思います。

そこで本記事では、マックのマネージャーの仕事内容、なり方、給料、などを事細かに紹介していきましょう。

マックのマネージャーは時間帯責任者

マネージャーなどとカッコいい役職がついていますが、要はお店の時間帯責任者です。

お店に立ってる間は責任者となり、クレーム、機械故障、他店舗からの連絡事項、など店舗運営に関わる全ての業務に責任を持って対応にあたります。

私が当時の店長に言われたのは、「店長とアシスタント社員が店にいない時はお前が店長だ」という言葉です。

この言葉通り、店長とアシスタント社員が店にいない時は、マネージャーである自分が店長となり意思決定をしなければいけません。

すごいのが、これをやるのが社員ではなくアルバイトだということです。

マネージャーの服装は一般クルーとは違う上に、偉そうに指示出しをしている様から、「社員なのかな?」と思うかもですが、単なるバイトです。

私も長いことマネージャーをやっていましたが、その立場は、1年の有期雇用契約を結んだ非正規雇用者にすぎません。

しかも、責任者にされているくせにマネージャーの時給は一般クルーと対して変わないという地獄。
私の店舗はクルーと20円程度しか差異がありませんでした。
マックの時給はその地域の最低賃金がデフォルトですから、それに20円がプラスされただけの、凄まじき薄給。

わずか20円程度の違いで、イカれたモンスタークレーマーの対処をしなければいけないのだから、マクドナルドのマネージャーは実に大変です。
長年マネージャーをやっていた自分でいうのもなんですが、こんなの誰がやりたがるのか。

「お前が店長だ」とか言うなら、店長クラスの給料よこしやがれ。
※とはいえ当時の店長にはいろいろ恩があるので、あまり小言は言えませんが・・・

マックのマネージャーの実際の仕事内容は?

マネージャーの仕事内容を箇条書きにするとこんな感じ。
※細かいものは省きました。そうしないと膨大な量になるので

  • シフトを取る(店舗全体を監督する)
  • ポジショニングをする(クルーをどの持ち場に割り振るか指示する)
  • レジチェック(現金差の確認)
  • クレーム対応
  • 機械トラブル対応
  • 新人教育
  • 発注
  • PMC(店の機器などのメンテナンスや掃除)
  • シフト作成
  • ストックチャート作成
  • WOR(ウィークリーオペレーションレポートの略)
  • プロモ準備(期間限定商品販売の準備)
  • 面接(これやるマネージャーは超優秀)

見ての通り、店舗運営に関わる全ての業務を行います。
まさにお店の何でも屋。

マネージャーの仕事は大きく分けて2つあり、店でやる仕事か事務所でやる仕事です。

例えばレジチェック(現金差があるかどうかのチェック)などは店でやる仕事で、発注などは事務所のパソコンでやる仕事です。

意欲がないマネージャーの場合、店にいる時にシフトを取ることしかせず、あとは何もしません。
事務所仕事は0。とりあえず店を回すだけ。
こういう人を、我々古参マネージャーは軽蔑の意味を込めて「なんちゃってマネージャー」と呼んでいました。

このように、マネージャーによって任されている仕事量にばらつきがあり、優秀な人、意欲がある人ほど多くの仕事を抱える傾向にあり、意欲が著しく低い人は、店を回す以外何もしません。

ちなみに私が担当していた主な仕事は、ストックチャート作成、WOR分析、夜間シフト作成の3つでした。
マネージャーの中ではかなり仕事が多い部類に入ると思いますが、これは別に私が優秀というわけではなく、成り行きで担当する仕事が積み上がっていっただけです。

洗脳プログラムを経てマネージャーに・・・

マネージャーにはどうやってなるのでしょうか。

それは、見込みがあるクルーに対して、店長や社員なりが「マネージャーにならない?」と声かけするとこからマネージャーの第一歩が始まります。

このオファーに対してクルーが承諾すると、勉強用の冊子を渡され、座学と実技を行いマネージャーとして実践を積んでいきます。
ちなみにこの時役職は、一般クルーから「SW-T(スイングティー)」へとステップアップします。
これは、マネージャーのたまごの状態を指す役職。

こうして、マネージャーの研修がある程度進むと、今度はBSMというマネージャーの合同研修会に参加させられます。(現在はこの名称が変わっていると思います)
BSMは、マクドナルド本社に出向き、3日間本社の人間からガチ講習を受けるというもので、我々古参マネージャーからは別名「洗脳プログラム」と呼ばれています。

なぜそう呼ばれるかというと、BSMに参加するとほぼ全てのマネージャーのモチベーションが上がり、マクドナルド大好き人間に改心させられるから。

こうして、3日間に渡る洗脳プログラムを終えると、晴れてマネージャーに昇格。

マックのマネージャーのなり方を、順序立てて説明すると以上のようになりますが、ここで一つ問題が。
それは、そもそもマネージャーになりたがるクルーが少ないということです。

なぜかといえば、前述した通り薄給のわりに重責を背負うことになるから。

たかだかクルーと数十円しか時給が違わないのに、クレーム対応、新人教育、機械トラブル対応、厄介な仕事が次から次へと降りかかってきます。

苦労してヘトヘトになっているマネージャーたちを、散々見てきているクルーからすれば、到底自分がなりたいとは思わないのです。

なので、多くの店にとって次なるマネージャーを育成するのは、最重要課題だったりします。

マックのマネージャーの仕事は捉えようによってはやりがいある

正確な年数は記憶していませんが、私はマネージャー自体は6年くらいやったと思います。

当初は夜間マネージャーがいなかったので、その後任として私が当て込まれたという感じです。
なりたくてなったというよりは、ほぼ成り行き。

そこから数年経ち、実に様々な業務を担当する中で、マネージャーの仕事の魅力に取り憑かれていき、アレコレ文句をブーたれながらも、やりがいを持って仕事をするようになっていきました。

マックのマネージャーはほぼアシスタント社員と同じ仕事をしているのに、賃金には大きな格差があり、同一労働同一賃金の原則に全力で逆行しているわけですが、逆に考えれば、単なるバイトという気楽な立場で店舗運営の根幹を担う重要な業務も任してもらえるので、私はとてもやりがいを感じていました。

自己成長という観点で考えれば、これだけいろいろな経験ができるのだから、悪くない話です。

就活において、マックのマネージャー経験がポジティブに評価されるのは、そうしたことが関係しているのでしょう。

辛い!きつい!良いことなしのマネージャーだけど唯一の特典が・・・

個人的な恥部を白状しておくと、私はこれまで全くモテませんでした。

学生時代にはもちろん彼女などできなかったし、そもそもコミュ力が低すぎたので女性とどう接していいのかわからず、マッチングアプリに手を染めてみても、結果は燦々たるものでした。

そんな私ですら、マックでマネージャーをやっていると何故かモテるようになるのです。

女性から見て全く魅力的じゃない私が、何故マックだとモテるのか。
それはマネージャーの仕事内容と、クルーの年齢層が理由です。

マネージャーは、クルーに仕事を教えたり、クルーが困っていたら助けたりします。あまり社会を知らない学生女性クルーからすれば、「か、カッコいい///」となり、一定の確率で奇跡の認知バグが起こるのです。

特に女性は学生時代、無意味に年上に憧れたりするものですから、そうした要因が重なり、非モテまっしぐらだった私ですら、認知バグのおかげで好意をもたれるわけです。

辛い、きつい、低賃金、店長とクルーの板挟みにあって大変、などなど何かと大変なマネージャー業務ではありますが、モテやすいというのは唯一のマネージャー特典かもしれません。

なお、女性の場合は別にマネージャーになったからといって特別モテることはないので悪しからず。
あくまで男性マネージャーの場合の話です。

おわりに

なんだかんだ楽しかったマネージャー業務。
万人におすすめできるものではありませんが、

・就活を有利に進めたい大学生
・自己成長を考えてる人

にはやってみて損はないと思います。
あとモテたい人。
ではでは。

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